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2018年バスク旅 ③Casa Julian(カサ・フリアン)で野性味溢れるチュレタを食す

バスク滞在最初の食事は牛肉のTxuleta(チュレタ)=ステーキです!

何故この店を知ったか、何故この店に行きたくなったかというと、このブログの影響です。バスクにお住まいの方のグルメ情報はとても貴重です。tolosaという街はチュレタが有名で、その代表格がこのお店なのです。

ameblo.jp

 

念のため、自分でレストランを予約しようと思ったのですが、ホームページへのアクセス方法がよく分かりませんでした・・。電話で英語もスペイン語も喋る自信が無いので、今回初めてトラベロコというサービスを使い、現地にお住いの方に880円でレストランの予約代行をお願いしました!

 

どの方にお願いするかはプロフィールや口コミを見て決めることが出来ます。依頼する前に依頼内容を相談するメッセージのやりとりも出来るので、どんな人かはお互いなんとなく分かると思います。トラベロコは素人同士のやりとりなのでリスクはありますが、お互い尊重する心を持っていればとても素敵なツールだと思いました。

traveloco.jp

 

サンセバスチャンからお店まではタクシーで片道60€くらいするそうなので、電車で移動することにしました。14:30に予約していて、午前中にビルバオ空港から移動した後にホテルに荷物を預けてからの電車移動だったので、予定通り上手くいくか心配でしたがなんとかなりました。

 

サンセバスチャンのバスターミナルに到着したのが12時頃、宿泊するAstoria7へ徒歩約20分で移動し、チェックイン&荷物を預けました。そしてまたバスターミナル横のDonostia-San Sebastian駅へ徒歩約15分で向かい、13時頃には駅に到着。

 

利用する電車はrenfe(スペイン国鉄)のC1です。C1の券売機はこの赤い方です。もう1つrenfeの券売機がありますが、そちらではありません。

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料金は片道2.6€。

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時刻表は事前にトラベロコでお世話になった方に教えて頂き、google mapのルート検索でも確認していました。電車は30分おきくらいの間隔だった気がします。お店を14:30に予約していたので、予定通り2番線13:24のBRINKOLA行きの電車に乗ってtolosa centro駅へ向かいました。新幹線みたいな丸い形の電車と四角い山手線みたいな四角い形の電車が通ってましたが、どうやらC1は山手線タイプのようでした。

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車内では次の駅の名前が液晶に表示されますが、はっきりとtolosa centroとは表示されず、tolosaなんとかだった気がします。予め調べていた到着予定の13:45分頃に駅に着いた時に外の標識を見たらtolosa centoと書いてあったので、急いで降りました。Donostia-San sebastian駅からtolosa centro駅までの移動時間は利用する電車にもよりますが、約20-30分です。ここで乗り過ごしても確か次のtolosa駅(これまた紛らわしい)からもお店までは徒歩10分くらいだったと思うのでなんとかなるのかな・・。

 

駅からお店までの地図はgoogle mapを印刷しておいて、見ながら移動しました。川を目指して、川を渡ったところにある道沿いにお店があるので結構分かり易かったです。

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バスク地方には見たことのない木が色んなところに生えていた。

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バスクの旗!赤はバスク人、緑はゲルニカの木、白はカトリック(神)の意味らしい。バスク人の定義は難しいのですが、主にもともとこの地に住んでいた人々やバスク語を話す人々のことで、スペインやフランスの他の地域とは違う独立した意識や文化を持っているとのこと。

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時間に少し余裕があったので、街を散策。ほとんどのお店は閉まっていました。シエスタなのかホリデーなのか不明です。tolosaはこの豆も有名です。

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この地方の名物お菓子もあります。ヨックモックではありません。

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寄り道しながらもCasa Julianに到着!

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入ると奥行きが結構ある。隠れ家のような雰囲気があります。

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飾っているワインボトルがホコリ塗れなのもかっこいいとさえ思ってしまう!予約してもらった時にご好意で焼き窯の見えるメインダイニングをリクエストして下さり、窯ビューです!

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メニュー数は少なくシンプルで潔さが格好いい。

Jambon iberique(イベリコ豚の生ハム)とJambon de boeuf(牛の生ハム)をハーフに出来るか確認して注文。あとはメニュー下の黒地に白文字の2品(牛ステーキ50€とパプリカのコンフィ13.5€)を注文しました。

野菜はNavarre地方のAsperges(白アスパラ・おそらく缶詰?)とCoeurs de salade(ミニ白菜?)のみ。先ほどご紹介したブログの写真持って行くと注文しやすいかも?店員さんはみんな感じが良くて、居心地がいいです。

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飲み物はシードル5€を注文。多分全部ボトルで、おそらくVINO BLANCO=ハウスワインの白、VINO TINTOS=ハウスワインの赤、CAVA=スパークリングです。

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Riojaのワインも飲みたかったぁ〜。夜はバルを巡るので、スペインで有名な赤ワインの産地Riojaの赤ワインも飲みたかったけど断念!ここで酔いつぶれるわけにはいかないのだ!

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SIDRA登場!シドラとはスペイン北部でよく飲まれるリンゴの微発泡酒です。アルコール度数が低めなので、はしご酒にもってこいです!ちなみにチャコリは微発泡白ワイン。どちらも甘くない食事に合うお酒です。私だけかもしれないけど、シドラを飲むとなんだかホコリのような後味を感じるんですよね・・。別にいい意味でも悪い意味でもなく。私だけかな。

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シドラもチャコリも専用の栓で高い位置から注ぐスタイルが有名です。そうすることで泡立ってより美味しく感じるのかな?

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パンが最初に出てきた後、魅惑の生ハムちゃん達が登場!こちらイベリコ豚。艶やかなので切りたてなのかな?脂がねっとりしていて美味しいです。ただ、昔バルセロネータで食べたとろけるような美味しさのレベルを期待してしまっていたので、それには及ばす、ハードルを上げてしまった自分を反省。この生ハムも勿論美味しいですよ!

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こちら牛。生のビーフジャーキーみたいな感覚?初めて食べたので嬉しかった!

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これでハーフって嬉しい悲鳴。

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パプリカのコンフィ。味がとても濃ゆい。塩気もある。甘みもある。これだけで濃厚なソースのような味わい。お肉ともとてもよく合います。

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メインのチュレタが来る前に我慢出来ず窯を覗きに・・・。めちゃめちゃ分厚い!!親指の長さくらいありそうな厚み。骨つき赤身肉だし、炭火焼きだし、美味しいに決まってる!

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2つに切り分けてサーブしてくれました。目の前でみると改めてデカイ。黄味帯びた脂の色が和牛とは全然違いまっせ!サシはない綺麗な赤身とどでかい脂身とキレイに棲み分かれております。

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一度合体してみた(笑)。大きい!!まず見た目でお腹いっぱい(幸せ)。

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脂身は普段好きなのですが、今回は見た目のワイルドさに負けて赤身をメインで頂きました。ベリーレアな焼き加減で肉を食らう喜びを噛み締めました。お味は野性味溢れる味わい。赤身の旨味が感じられます。

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このナイフで肉とデスマッチしてたのですが、同行者がその光景を見て笑っていました。意外に切れないこのナイフ。格闘する間に指にくっきりと戦いの痕が出来ました。

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最後はデザートを勧めてくれるみたいですが、私たちはお会計をお願いし、トータル100€で少しお釣りが来るくらいだったので、少額ですがチップとしてそのまま100€をお支払いしてお店を後にしました。スペインのチップ事情はチップが義務ではなく、タクシーでは端数を、高級レストランでは5%を、バルやカフェではチップ不要のようです。

 

帰りは行きと同じようにIRUN方面行きの電車でサンセバスチャンに戻りました。電車は大体30分間隔で動いていたので、時間は特に気にしなくても大丈夫でした。

 

恋い焦がれたCasa Julianのチュレタは、バスクでチュレタが有名なtolosaにある名店で食べるからこその満足感がありました。正直に言うと、油をかけながら焼いて食べるニューヨークスタイルの熟成ステーキの方が好みではありますが、憧れたこの地での食体験は何にも代え難いものです。マストな注文はチュレタとパプリカのコンフィ!

 

バスク万歳!