2018年バスク旅 ⑦サンセバスチャンの幸せバル巡り(2回目)
サンジャンドリュズから戻り、サンセバスチャンのバル巡りへ!前回に引き続き、トラベロコのロコに案内をお願いしました。2回目は自分たちでも巡れそうだったけど、ロコの細やかな気配りとバル巡りの知識の多さに惚れました。自分の気になっている旧市街のバルに加えて、木曜はグロス地区でpintxo pote(ピンチョ ポテ)という1ドリンクとちょっとしたピンチョス1つセットで約2€というイベントをやっているとオススメしてくださり、グロス地区にも行くことに!店の軒先に出している看板にpintxo poteと書いてあればイベントをやっているお店のようです。ちなみに水曜はamara地区でpintxo poteをやっているみたい。
今回は1回目と違って万全の空腹態勢で挑み、7軒巡ることが出来ました!こんなはしごしたの初めてだ!!バル巡りの値段はうろ覚えですが、1軒あたり3人で3-4品&3ドリンクを頼んで、どのお店も約10-20€だったと思います。
本日の1軒目は「PACO BUENO(パコ ブエノ)」です。
あんまりピンチョスは並んでいなかったけど、目当ては1品のみ。
エビを揚げたものは好きな人多いですよね。私もその一人です。想像した味に間違いのない海老のフリットでした。
2軒目は「SIRIMIRI(シリミリ)」です!SIRIMIRI=小雨と教えてもらいました。バスク地方は雨が多めだからか?この文字を他の場所でも見かけました。雨のおかげで農作物が育って美味しい食材ができるのだ!
程よい落ち着きとカジュアルさのある店内です。人の入りもそこそこで居心地が良かったので、少し長めに滞在しました。
ここではピンチョスの写真を沢山撮ってみた。これはバーガー系。
右の海老の下はツナか?バカラオ(タラ)か?と勝手に考察。
イワシの下のソースはトマトなのかな?
バスクカラーの1つである緑のソース(パセリ)もよく見かけます。
左のピンチョスは持ち運びが大変そう!右のピンチョスは練り物系ですね。グリーンピースもよく見かけます。
これはもう食べてみないと何なのか分からない・・。
色々あるけど、私はこのこんがり焼けたピンチョスだけが気になり、ロゼワインも頼んでみました。
食べてみたら・・。チャングロ(カニ)だった!カニ身と味噌がギッシリと詰まってて、味も濃いめですごく美味しかった。蟹味噌好きな人なら是非食べてもらいたい!私の中で今回一番好きだったピンチョスです。
口コミで気になっていた、カウンターには並んでいないイベリコ豚を焼いたものも店員さんに注文。確かお肉の下にパイナップルを煮たようなものが付け合わせであり、合わせて食べると面白い味だった。フォアグラとフルーツソースを合わせるのは定番だし、海外ではフルーツとの組み合わせはスタンダードなんだなぁとこの旅で改めて実感。
3軒目は「SIRIMIRI」のお隣の「ATARI gastroleku(アタリ)」です。
「SIRIMIRI」の姉妹店だからかピンチョスも少し似てる。
昔、バルセロナのゴシック地区にある「iRATi(イラティ)」で初めてピンチョスを食べたのですが、イワシを使ったピンチョスのビネガー加減が絶妙で美味しかったのを覚えています。よって、サンセバスチャンでも1つはイワシのピンチョスを食べようと思っていたので、ここで。このカラフルな白・赤・緑のバスクカラーソースが見た目にもいい!そして期待通りのビネガー加減。イワシ自体も生臭くないし美味しいんだよなぁ。
贅沢を言うと、イワシならホリデーでなければ種類豊富な「Txepetxa(テキセペクサ)」でも食べてみたかった!
ここで、旧市街から橋を渡ってグロス地区へ移動。グロス地区では4軒行きましたが、pintxo poteをやっているお店には1軒だけ行きました!グロス地区もホリデーのお店がいくつかあったようです。時期外れのよく分からないホリデーなので、ある意味アタリです。
そんなこんなで4軒目は「Bodegon Usarbi」へ。地下のお店です。
暗めの照明。奥にテーブル席もあって雰囲気が良いです。
バカラオ(タラ)目的でしたが、到着時間が遅く売り切れ!なので、別のおすすめを注文。これは牛の生ハム。滞在初日に「Casa Julian(カサ フリアン)」で食べたものより、若干ウェッティーでした。半生ビーフジャーキー日本人には珍しい。
食べかけのロシア風ポテトサラダ。どこがロシア風なのかよく分からないけど、あっさりめで軽やかなクリーミーさのポテトサラダで確かに日本で食べるものとは違くて面白かった。グリーンピースの味が濃い。
5軒目は「LA PLATA」です。この辺ですでに満腹でしたが、サンセバスチャンのバル巡りは2回目でおしまいなので行けるところまで行きます。この画像だと見えにくいけど、看板にpintxo pote(2€)と書いてあり、メニューが明記されています。
pintxo poteでビールと手前のピンチョスの中から好きなものを1つ頼みました。ビールは軽く1杯にちょうど良いサイズ。このサイズ、はしごするにはとても良い!
選んだピンチョスたち。きのこクリームのクレープとパプリカに詰め物をしたもの。味はべらぼうに美味い!という訳ではないですが、安く飲んで食べたいならpintxo poteは最適ですね!一度は体験出来て良かった。
6軒目はグロス地区で有名な「BERGARA(ベルガラ)」。
明るい店内。
他のバルでも何回かスロットを見かけた。
この時は満腹で気づかなかったけど、右のタルタルを一度くらい食べれば良かった!
バスクカラーのメニュー多し。地元愛がやはり強いのだろうか。
私達が頼んだのは3品。まず、カウンターには無いオーダーしたフォアグラ。サンセバスチャンだとどこでも気軽にフォアグラつまみに飲めちゃいますね。やや堅めの食感。もちろん美味しいのですが、私はとろける様な食感のフォアグラが好みです。
こちらも注文したフィデウア(パスタのパエリア)。パエリア系はバレンシアが本場なので、まずスペインの北部でフィデウアを食べられることに驚き。本場は大きなサイズが当たり前なので、この1人前サイズで出せちゃうのがサンセバスチャンのすごいところだと思います。味に関しては・・昔、イビザ島の「La Brasa(ラ ブラサ)」というお店でパエリアとおそらく手作りのアリオリソースを食べたのですが、それはもう絶品でした。その味を知ってしまったので、普通のものだと少し物足りなくなってしまった自分が怖い。自分の中で、パエリアとアリオリソースはスペインの島で食べるのが最強説があります。でも、フィデウアってだしがパスタに染みてこんな感じの味なんだーって分かるのは嬉しいことです!
これはチャングロ(カニ)だったかな・・。なんでこんなにオレンジなのか少し不思議でした。チャングロは「SIRIMILI」で食べた様なグラタンタイプ?の方が好みかも!カニ好きの私はチャングロが好きになったので、気軽に食べ比べ出来て幸せです。
ラスト7軒目は「b siete」です。
店内はクールな感じ。
オススメしてくれた鴨のコンフィの様な骨つき肉をチョイス。カウンターに並んでいました。フォークが肉に刺さってるのがピンチョスって感じ!?
これがかなり美味しかったのでもう1枚。これは赤ワインと合わせました。肉にまとわりついている脂も美味しくて、パンにつけてもよし、赤ワインで溶かしながら飲んでもよし。鴨のコンフィがもともと好きなのですが、日本のフレンチビストロだと皮をパリッと焼いているけど、これは煮込んでいるのでまた違った美味しさがありました。お腹いっぱいだったのにペロッと食べてしまった。
これ以上食べて飲むと色々ヤバそうだったので7軒でストップしました。こんなに沢山のお店に連れてってくれたロコには本当に感謝です。バル巡りの中で感じたことは、やっぱ美味しいものを食べるのも最高だけど、そこに気兼ねないおしゃべりも加わると本当に楽しいなって久しぶりに思いました。あー美味しくて楽しかった!