2018年バスク旅 ④夕暮れのコンチャ湾でお散歩とサンセバスチャンの幸せバル巡り(1回目)
トロサでチュレタを食べた後は、17時頃にdonostia-sansebastian駅に戻りました。20時にトラベロコでバル巡りを依頼しているので、腹ごなしのために印刷したgoogle mapを見ながら、街中を歩きつつコンチャ湾を散策。
移動途中で見つけた教会。中に入ってお祈りをしました。
CONCHA=貝殻と言う意味らしい。ホタテ貝みたいな湾の形がネーミングの由来という説もあるので、天気が良ければコンチャ湾の左端にあるケーブルカーに乗って本当にホタテ貝か確認するのも気持ち良さそう!約20分おきに出ていて、往復4€くらい?
今回は行かなかったけど、サンセバスチャンの海と街の景色を楽しみながらゆっくりと食事をするなら、旧市街からタクシーで約10-15分のミラドール・デ・ウリアという1ツ星レストランも良かったかもしれない。
コンチャ湾、11月の波は荒かった。
夕暮れ時は犬の散歩のメッカのようで、わんわんパラダイスを楽しめました。見渡せば7-8匹の飼い犬。これ投げてと目の前に木を持って来る犬や、とにかく元気で突撃して来る犬がいました。
日が暮れると雰囲気がグッと変わる。
街は洋服屋さんなどお店が多く、ショッピングも楽しめますが、移動ばかりで疲れてしまったので、一度ホテルに戻って部屋で休憩をしてから20時に間に合うように旧市街の待ち合わせ場所へ向かいました。
そして、いよいよバル巡り!トラベロコでお世話になった方はとてもいい方で、何故かホリデーのお店も多い中、一生懸命オススメのお店を探して案内してくれました。オプショナルツアーを申し込むよりも、トラベロコのロコに申し込む方が細かい希望を聞いてくれるし、バル巡りの件数も相談できて、フレキシブルに対応してくれる気がします。案内してくれる方を独占出来るのにオプショナルツアーよりもリーズナブルだったのも魅力的でした。個人同士のやりとりなのでリスクもありますが、私は利用して良かった!
記念すべき1軒目は「GOIZ ARGI(ゴイス アルギ)」です。
テーブルに並んでいる品数は少なめだったかな。お昼のチュレタを消化しきれず腹6分目だったので頼まなかったけど、店員さんの隣にあるオレンジのパプリカソースがかかった赤ピーマンの詰め物も美味しいみたいです。奥にある緑のししとうのようなピメントスもバルの定番メニューです。頼むと素揚げにしてくれるのですが、シンプルで美味しい上にビールに合うと評判!なのにこれからまだバルをホッピングすると思うと頼めなかった・・。チュレタ後のバル巡りは無謀だった・・。
右側のゲロみたいなもの(ごめんなさい)はチャングロという蟹を使った料理。ここでは食べなかったけど、タルトやクレープの具、グラタンなどにしてるお店もあって、グラタンタイプのものを他のお店で食べたら味噌が濃厚で蟹身もとっても美味しかったです。蟹ミソ大好きなので、食材としては今回チャングロが一番気に入りました。
バルのメニューには練り物やアンチョビーを使用したものも多いです。実際に見て気になるものを指差し注文できるのがいいです!でも、火や熱を通して出すものはテーブルに置いてないこともあります。そういうメニューは自分で注文するしかないので、事前に食べたいものをgoogleやtripadvisorで調べて、その写真を店員さんに見せると食べたいものにありつけます(売り切れてなければ)。
この店はエビの串焼きが有名。サンセバスチャンに行ったことがある知人もお勧めしてました。なので、この店ではこの1品に一球入魂。味は酸味のあるソースがプリプリのエビといい感じにマッチします。エビの串焼き部分だけ食べたい!
注文はロコにお任せしちゃったけど、「オラ!」と挨拶して、飲み物を注文し、「ガンボ(エビ)、ブロチェッタ(串焼き)」で欲しい数を指で伝えればOKな気がする。ちなみに数はウノ(1)ドス(2)くらい覚えておくといいかも。
お会計は「ラクエンタポルファボール」でOK。ここでのお会計は海老の串焼き3つとチャコリ3杯で13.5€でした。おそらく海老が1つ3€くらいで、チャコリが1杯2€くらいかな。
飲み物はやっぱりバスク地方名物のシドラ(リンゴの微発泡酒)かチャコリ(微発泡白ワイン)が定番ですね!アルコール度数も普通のワインより低めだと思うし、ポーションも少なめなので、はしご酒にもってこいなお酒です。この2つはどの店も1杯約1-2€だったので安い!
白ワイン・赤ワインも1杯約2-3€で飲めるんじゃないかな。スペインで赤ならRioja(リオハ)産が鉄板です。お店によってはサングリアもあって、日本では珍しい白のサングリアも!他の人が頼んでいたら指差しで頼むのもいいかもしれません。
さて、2軒目は「SPORT(スポーツ)」。先ほど行った「GOIZ ARGI」のすぐ側です。
店によって店員さんの雰囲気が違うのが面白いです。どのバルも共通しているのはみんなきちんと仕事をしているし、感じが良いので見習いたいです。画像だと分からないけど、左側の店員さんの瞳がとてもキラキラと宝石のようで見とれてしまいました。あんなキラキラした瞳見たことなかった。
頼んでないのに日本語メニューをくれる優しさ。今回の旅でいくつか食べずに後悔しているものがあります。10番のうにのクリームと31番のピメントスです。
バルのうにはクリームと合わせているから日本のうにと違ってフレッシュな美味しさという感じではないと教えてもらってスルーしてしまったが、うに好きとしては食べておくべきだった・・!うにの殻にクリームが入っているビジュアルも好きなのに!ピメントスも以前バルセロナで食べようとして何故か食べ損ねたのにどうして頼まなかったんだ!!
そんな私が頼んだのは・・・。ここにはなく。
ここにもなく・・・。
ビールと・・・
きのこクリームのクレープだ!クリーミーというよりもったりした感じです。マッシュルームかな?黄色と緑のソースの味は忘れたけど、この1品はきのこの味が美味しかったし、クリーム系がもともと好きなので結構気に入りました。
同行者はそれぞれ1品。こちらは練り物にサーモンをのせてます。
こちらはパイを温めてサーブしてくれた。一口もらったけど、クリーム系なのは分かったが、何が入っているのかよく分からなかった。
ここでのお会計は忘れてしまったけど、ビール3杯+3品で15€以下だったような。
お次は3軒目!私はノーマークだった「Astelena148(アステレナ)」です。
お洒落でスタイリッシュな感じです。
ロコおすすめのレアにグリルしたマグロのフォアグラのせ。お肉とフォアグラの組み合わせはよくみるけど、マグロは初めて!味はマリアージュが素晴らしいという感じではないけれど、組み合わせとして面白かったです。このお店をtripadvisorで見たら、マグロのタルタル?(ユッケみたいなメニュー)もあったので、それも気になる。
お会計はこの1皿(MEDIA DADOS DE ATU)が8€、お水1.5€とチャコリ1杯2€×2で合計13.5€でした。
次のお店に行く途中で気になってたチーズケーキの店「La Vina(ラ・ヴィーニャ)」を発見。甘過ぎず、ふわトロプリンのような食感らしい。1人分=2切れのようです。いつもお腹いっぱいでデザートは別腹とか言ってられなかったけど、今思えば行っておけばよかった!!
行きたかったけど、ホリデーでお休みだった「La Cuchara de San Telmo(ラ クチャラ デ サン テルモ)」もありました。もともとここでフォアグラを食べてみたかったけど、ロコにここのフルーツソースとフォアグラの組み合わせは絶品で、サンセバスチャンではここのフォアグラが1番と言ってもいいくらいと教えてもらって後ろ髪を引かれる思いでした(笑)。
他にも気になっていたチーズリゾットで有名な「Borda Berri(ボルダ ベッリ)」や分子タパスと呼ばれる科学的に調理したピンチョスを出す「ZERUKO(ゼルコ)」、イワシのピンチョスが豊富な「TXAPETXA(テキセペクサ)」、お高めだけど美味しいと評判のきのこのソテーが有名な「GANBARA(ガンバラ)」など有名どころが滞在中はホリデーでした。
残念だったけど、ロコが全力でバル巡りを楽しませてくれたので、すごく満足しました。とっても楽しかったので、次の日もオススメしてくれたローカルエリアの案内をお願いしちゃいました。
牛肉のステーキが好きなので、ソロミーヨ(ヒレ肉)もどこかで頼みたかったのですが、お昼にトロサで食べたチュレタで牛肉への欲が満たされて1度も頼みませんでした。
もし次があれば、サンセバスチャンでがっつり牛肉を食べたい時は「Nestor」という店に行きたいと思います。ここはみんな牛のチュレタ(ステーキ)とピメントス(ししとう?)とトマトを頼むんだ!とサンセバスチャン好きの方が教えてくれました。普通のバル感覚で行くと高いですけど、塊肉が食べられる喜びはプライスレスです。
大分脱線しましたが、4軒目は老舗の「GANDARIAS(ガンダリアス)」。
なんか老舗と思って入ると老舗っぽく感じる。
店によって店員さんの雰囲気も違うのが面白い。
ここでは同行者が一番楽しみにしていたシャンピニオン(マッシュルームのピンチョス)を。カウンターに並んで無かったので、店員さんにお願いして出してもらいました。温めていないことにロコが気づいてくれて、温め直してもらいました。きのこタワーが崩れた!マッシュルームを噛むとジューシーでした。白いソースはガーリック系の味だったかな。ここでのお会計はチャコリ1杯1.75€×3とchanpinon1.9€×3で合計10.95€でした!
そういえば、ピンチョスって楊枝で刺してある料理のことなんですが、サンセバスチャンでは楊枝が刺さってなくてもピンチョスと呼ぶようですね。ちなみに小皿料理はタパスです。
最後のお店に行く前に、サンセバスチャンの美食倶楽部を発見!女人禁制で、その由来はバスクでは女性が強く男性が尻に敷かれるそうで、男性たちが気兼ねなく過ごすためのようです。
そして、ついに本日ラスト5軒目のお店「LA MEJILLONERA(ラ メヒジョレーナ)」へ!ここも私はノーチェックだったので、案内してもらえて嬉しい!
内装はちょっとマリーンな感じ?バルで出たゴミは床に捨てる風習なのですが、この店で実感しました(笑)。
メニューは魚介類メイン。
ムール貝の小さいサイズとレモンソーダ割りの小ビール。ビールを頼む時にクララコンリモンと頼むとこのようにレモンソーダ割りにしてくれる店もあるみたいです。フルーティーで飲みやすくなります。ムール貝にはパンも付いてきます。オレンジのソースは何でしょう・・。食べ進めるうちに何だかクセになる味で、パンにソースをつけて食べながらビールを飲むのがオツです。
腹がはち切れそうなのに、調子にのってビジュアルにつられてイカフライも注文。白い物体はアリオリソース(にんにくマヨ)でオレンジのソースはブラバソース(ピリ辛)。ビールと合うに決まってる。
ここではビール1.6€×2、シドラ1€×2、ムール貝(mejillones)3.8€、イカフライ1/2(Calamari)5.4€で合計14.4€でした。
サンセバスチャンのバル巡りのいいところは・・
①フォアグラや牛頬肉、牛ステーキなどコースで頼むような食材でも気軽に味わうことが出来ること
②見た目にも楽しいピンチョスを自分で選べること
③少量ずついろんなものを食べて飲むことが出来ること
④色んなお店の雰囲気を味わえること
⑤リーズナブルなこと
食いしん坊や飲んだくれでないと楽しめないかもしれません(笑)。一番大事なのは楽しく話せる相手がいることかも!?
ホテルに徒歩で戻ったのは23時過ぎだったかな?慣れない土地での移動疲れと飲み疲れでバタンキューでした。ヘパリーゼと休足時間で自分の体を誤魔化しました。今日はお昼にチュレタを食べたのでこれでも本調子じゃなかったけど、明日のバル巡りは日中セーブして夜食べまくるぞー!!
まんまるお月様、おやすみなさい。